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内科 循環器内科

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脂質異常症

Dyslipidemia

脂質異常症

健康診断の結果を受け取り、「コレステロール」や「中性脂肪」の項目に印が付いていた、あるいは基準値を超えていたという経験はありませんか。特に自覚症状がないため、「まだ大丈夫だろう」「様子を見よう」と考えてしまう方も少なくないかと思います。

しかし、脂質異常症は症状がないうちから注意すべき、重要な健康課題の一つです。

放置することで血管の動脈硬化が静かに進行し、将来的には心筋梗塞や脳梗塞といった生命に関わる重大な疾患につながる可能性があるためです。

このような方は、一度ご相談ください

生活習慣病のリスクは、自覚症状がないうちから高まっていることがあります。以下のような点に心当たりのある方は、お早めの受診をおすすめいたします。

  • ご自宅で測定される血圧が、高い傾向にある方(例:上が135mmHg以上、または下が85mmHg以上)。
  • 健康診断や医療機関での血圧測定時に、高い数値(例:上が140mmHg以上、または下が90mmHg以上)を指摘されたご経験のある方。
  • 血液検査の結果、LDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪(トリグリセライド)の値が基準範囲を超えていると言われた方。
  • 血液検査で、HDLコレステロール(善玉)の値が基準値よりも低いと指摘された方。
  • 尿酸値が基準(7.0mg/dL)を超えており、高いと指摘された方。
  • これまでに、足の親指の付け根などが赤く腫れて激しく痛むといった「痛風発作」を経験されたことのある方。
  • 過去に高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などの診断を受け、治療を始められたものの、現在は通院や服薬を中断されている方。

また、次のような生活習慣や健康状態の方も、生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。

  • 喫煙の習慣があり、禁煙が難しいと感じている方。
  • ほぼ毎日お酒を飲むなど、飲酒の頻度や量が多い方。
  • 味付けの濃い食事や、揚げ物・肉類の脂身など、脂肪分の多い食事を好まれる傾向のある方。
  • すでに、糖尿病、高血圧、脂質異常症、腎臓のご病気、睡眠時無呼吸症候群などで治療中、または経過観察中の方。
  • 最近、体重が増えてきた、またはお腹周りが気になるなど、肥満やメタボリックシンドロームが心配な方。

脂質異常症とは About Dyslipidemia

脂質異常症とは、血液中に含まれる脂質、主にLDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、トリグリセライド(中性脂肪)の濃度が、基準値を外れた状態を指します。具体的には、以下のいずれか、または複数が該当する場合を言います。

高LDLコレステロール血症

LDLコレステロールが基準値(140mg/dL以上など※)を超えて高い状態。LDLコレステロールは過剰になると血管壁に蓄積し、動脈硬化の主な原因となります。

低HDLコレステロール血症
HDLコレステロールが基準値(40mg/dL未満など※)より低い状態。HDLコレステロールは余分なコレステロールを回収する役割があり、これが少ないと動脈硬化が進行しやすくなります。
高トリグリセライド血症
中性脂肪が基準値(150mg/dL以上など ※)を超えて高い状態。中性脂肪の過剰は、直接的・間接的に動脈硬化を促進します。

※診断基準の数値は、他のリスク因子(年齢、性別、喫煙、高血圧、糖尿病、家族歴など)も考慮して総合的に評価されます。

これらの脂質バランスの乱れは、遺伝的な要因もありますが、多くは食生活、運動不足、肥満、喫煙、過度の飲酒といった生活習慣が深く関与しています。

脂質異常症・なぜ放置してはいけないのか?
静かに進行する動脈硬化のリスクAtherosclerosis Risk

脂質異常症の管理が重要視される最大の理由は、自覚症状がないまま動脈硬化を進行させる点にあります。動脈硬化とは、血管が弾力を失い、内壁にプラーク(粥腫)が蓄積して内腔が狭くなる状態です。

この動脈硬化が進行した結果、引き起こされる可能性のある代表的な疾患には、以下のようなものがあります。

心血管疾患
心筋梗塞、狭心症
脳血管疾患
脳梗塞、脳出血
末梢動脈疾患
閉塞性動脈硬化症
(足の血管の詰まり)

これらの疾患は、生命予後や生活の質(QOL)に深刻な影響を及ぼす可能性があります。したがって、脂質異常症は症状の有無にかかわらず、早期に発見し、適切に管理を開始することが極めて重要です。

佐久間クリニックでの脂質異常症の診療Dyslipidemia Treatment

当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた、きめ細かい脂質異常症の診療と治療を提供しています。

丁寧な問診と診察
患者さんの症状や生活習慣などを詳しくお伺いし、丁寧な診察を行います。
各種検査
血液検査をはじめとした必要な検査を行い、脂質異常症の状態や合併症の有無を調べます。
生活習慣の改善指導
患者さんの状況に合わせて、食事、運動、禁煙、節酒など、具体的な生活習慣の改善策を提案します。
薬物療法
必要に応じて、適切なお薬を処方します。効果や副作用を確認しながら、最適な治療を行います。

当院では、これまでの豊富な経験と専門知識に基づき、丁寧かつ分かりやすい説明を心がけています。患者さんが安心してご相談いただける、温かく親しみやすい医院を目指しております。脂質異常症についてでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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